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薬価が「加算」された医薬品 [薬価改正]

 日本の各地で桜の開花宣言が始まりましたね。
年に一度、そして短期間の桜の観賞期間、情緒に浸りたい気分もありますが、そうは言ってられない薬剤師業界です。でも、心の余裕を持つためにも、一度くらいは、桜まみれの散歩道を歩くつもりです。

 さて、今回も薬価に一定の割合が加算された医薬品があります。
加算としているのは、新薬価が前薬価に対して上がった製品、同じ製品、下がった製品があるからです。
というのも、市場の年間販売額合計から算出される薬価改正のルールで薬価が決まり、その薬価に補正加算率αが加算されるからです。
 通常の新薬価算定の計算で大きく下がった製品は、加算αがあっても、前薬価から下がって新薬価が決まるものもあります。
ですから、加算されたとはいえ、下がった薬剤もあるのです。

☆小児適用の効能追加等係る加算品目として
8成分18品目があります。
その中で、薬価が上がった製品は
ブイフェンド錠50mg、200mg(ファイザー)
カンサイダス点滴静注用50mg、70mg(MSD)
エムラクリーム(佐藤製薬)
があります。





☆希少疾病の効能追加等に係る加算品目として
13成分、31品目があります。
その中で、薬価が上がった製品は
ランマーク皮下注120mg(第一三共)
ポテリジオ点滴静注20mg(協和発酵キリン)
イムノマックスーγ注50、100(塩野義製薬)
ペグイントロン皮下注用50μg、100μ、150μ(MSD)

☆真の臨床的有用性の検証に係る加算品目は1成分、2品目のみで薬価も上がりました。
ジャディアンス10mg、25mgがあります。
SGLT2は、ここ数年であっという間に多くの製品が発売されました。
その中でジャディアンスのみが、この加算を取りました。

昨年、糖尿病治療薬で初めて心血管リスクおよび心血管死を減少させる大規模臨床試験が発表されました。真に画期的な製品です。そこを評価されたという事です。
これらの効能効果は持っていないのですが、有用性が評価されたという事になるのですね。



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