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4月より新たに「準先発品」になる品目有りです [薬価改正]

4月に入り、未だ決定していない種目では、オリンピックの代表選手を決める大会が盛り上がってきます。毎回、色々なドラマがあり、涙ありでとても楽しみでもあります。

さて、2016年3月31日までは診療報酬における後発医薬品でも先発医薬品でもなかった品目であるが、2016年4月1日より新たに準先発品になる品目になります。
(変更理由は公表されていません。)

ネルボン散1%          第一三共
レボトミン散10%       田辺三菱=吉富薬品
レボトミン顆粒10%       田辺三菱=吉富薬品
カリメート経口液20%      興和=興和創薬
ライトゲン配合シロップ       帝人ファーマ
アズノール細粒(1%)       日本新薬
トランサミン散50%       第一三共
ワーファリン顆粒0.2%     エーザイ
カタリン点眼用0.005%   千寿=武田
グリセリン浣腸液50%「東豊」   東豊=堀井
50%イソプロピルアルコール*(丸石)  丸石
50V/V%東豊消毒アルコール   東豊
消毒用エタノールB液「ケンエー」   健栄 

 お恥ずかしながら、準先発品という位置づけを私は、実は理解していませんでした。「そんなのあったんだ」という感想です。(勉強不足に反省!)

 そして準先発品は、後発医薬品調剤加算の算定の際に、分母には入りません。




そもそも「先発医薬品」というのは、昭和42年以降に新薬として承認・薬価収載されたものが基本ですが、昭和42年以前に承認・薬価収載された医薬品のうち、価格差がある後発医薬品が持っているものを、「準医薬品」といい、一般名処方加算が出来る事になっています。

但し、内用薬と外用薬のみです。
従って、とても歴史がある医薬品となりますね。

 その「一般名処方加算」とは、処方箋の交付1回につき、「後発医薬品のある先発医薬品について、一般名による記載を1品目でも含む処方箋を交付した場合」に2点加算となります。

 診療報酬改定、薬価改正で、今までと違った位置づけとなる医薬品が、沢山ある事をここ数回のブログで学ばせていただいております・・・。
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メトグルコだけじゃない!後発等算定品目から外れる医薬品 [薬価改正]

 連休、いかがお過ごしですか?
私は、どうも、貝を食べての食中毒となったようで、辛い休みとなりました。トホホ〜。

さて、以前、今回の薬価改正の目玉として、メトグルコがこの4月から後発医薬品調剤体制加算の算定対象から外れる事を記事で紹介させていただきました。
最低薬価となったため、メトグルコ後発品と同薬価となったためです。

その記事は、以下のアドレスです。

https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=88667739

先発医薬品と薬価が同額又は高い後発医薬品は、診療報酬における後発医薬品から除外されるのです。

メトグルコ以外では、
メニレット70%ゼリー20g、30g
ジメモルファンリン酸塩錠10mg「TCK」
ミニレパ透析用500単位/mlバイアル10ml、20ml
ステイセーフバランス2/1.5 腹膜透析液
アセトアミノフェン坐剤小児用50mg、100mg「日新」があります。
(詳細は、平成28年3月4日 厚生労働省保険局医療課長」通達の
「診療報酬における加算等の算定となる後発医薬品について」をご覧下さい。





メトグルコに比べると、処方量、錠数にインパクトはないかもしれませんが、施設によっては、処方量が多いところもあるかもしれませんね。

尚、メトグルコは250mgのみが今回外れる事になります。
メトグルコ250mgを製造しているメーカーは、
三和化学、日医工、第一三共エスファ、日本ジェネリック、辰巳科学、トーアエイヨー(アステラス)、東和薬品、ニプロ、ファイザーです。

 外れるので、これまで通りに後発品を使用しても、加算計算式の%は、上がります。
一度、確認が必要でしょうね。

薬価が「加算」された医薬品 [薬価改正]

 日本の各地で桜の開花宣言が始まりましたね。
年に一度、そして短期間の桜の観賞期間、情緒に浸りたい気分もありますが、そうは言ってられない薬剤師業界です。でも、心の余裕を持つためにも、一度くらいは、桜まみれの散歩道を歩くつもりです。

 さて、今回も薬価に一定の割合が加算された医薬品があります。
加算としているのは、新薬価が前薬価に対して上がった製品、同じ製品、下がった製品があるからです。
というのも、市場の年間販売額合計から算出される薬価改正のルールで薬価が決まり、その薬価に補正加算率αが加算されるからです。
 通常の新薬価算定の計算で大きく下がった製品は、加算αがあっても、前薬価から下がって新薬価が決まるものもあります。
ですから、加算されたとはいえ、下がった薬剤もあるのです。

☆小児適用の効能追加等係る加算品目として
8成分18品目があります。
その中で、薬価が上がった製品は
ブイフェンド錠50mg、200mg(ファイザー)
カンサイダス点滴静注用50mg、70mg(MSD)
エムラクリーム(佐藤製薬)
があります。





☆希少疾病の効能追加等に係る加算品目として
13成分、31品目があります。
その中で、薬価が上がった製品は
ランマーク皮下注120mg(第一三共)
ポテリジオ点滴静注20mg(協和発酵キリン)
イムノマックスーγ注50、100(塩野義製薬)
ペグイントロン皮下注用50μg、100μ、150μ(MSD)

☆真の臨床的有用性の検証に係る加算品目は1成分、2品目のみで薬価も上がりました。
ジャディアンス10mg、25mgがあります。
SGLT2は、ここ数年であっという間に多くの製品が発売されました。
その中でジャディアンスのみが、この加算を取りました。

昨年、糖尿病治療薬で初めて心血管リスクおよび心血管死を減少させる大規模臨床試験が発表されました。真に画期的な製品です。そこを評価されたという事です。
これらの効能効果は持っていないのですが、有用性が評価されたという事になるのですね。
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薬価ダウン率から見える全国平均納入価格 [薬価改正]

 花粉の飛散も少し減ってきて、次は梅か桜!大変楽しみですね。
春はやはり、楽しみな季節です。しかし、薬剤師の私達にとっては、戦線刻々の4月が近づきますね。

 今回の薬価ダウン率は、薬価ベースで▼5.57%でした。
この数字は、ハーボニーの様な特例再算定での引き下げや後発品に代わっていない長期収載品に対する特例引き下げ等、別枠の引き下げ分は含まれていないので、皆さんの薬局等に納入された価格を全国殆どの施設から洗い出し、全国平均を計算して算出されたものです。

 新薬価を決める数式を簡単に書くと
  保健医療機関等における平均購入価格×(1+0.08)+2%(調整幅)となります。

薬局等の購入価格に消費税をかけて、更に2%を足して、前薬価と一緒であれば、薬価改正をしても、薬価は変わりません。

確認する点は薬価に消費税は含まれているが、薬局等への納入時には、消費税をあえて除いている事があります。ここが、納入価格をわかりにくくしている点ですね。

薬価に消費税は、含まれているのに、納入価格には、消費税を含めず、別途消費税を足して、納入価格としているのです。

本題に戻ります。
▼5.57%ですので、
100ー2(調整幅)-5.57(薬価ダウン率)=92.43%
が消費税込みの全国平均の納入価格ですね。

 ただし、価格というものは、購入量や支払いサイトの長短、地域性、卸さんとの繋がりや歴史等、多くの要素を考えた上で、決定されるものですし、皆さんの購入している薬剤一つ一つが、ダウン率が大きい製品が多かったり、少なかったりする製品が混在しています。

また、薬価改定で薬価が上がっている薬剤もあります。
メトグルコの様に、最低薬価に行きつき、それ以下には下がらない製品もあります。
新薬創出・適応外薬解消等促進加算という、後発品が無く一定の基準を満たせば、薬価が下がらないといった製品も品目数で823品もあります。

ですから一概に、92.43%より安い高いで、納入価格、納入率の良しあしが判断できるものではありません。参考とするとすれば、一品目ずつの薬価ダウン率を見ていった方が良いのかもしれません。








 

 


 


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薬価ダウンが凄い医薬品 [薬価改正]

4月1日付け薬価改定に伴い、薬価が告示されました。
ダウン率は薬価ベースで▼5.57%でした。
しかし、この他に一部の品目で通常の市場拡大再算定による見直しで、▼0.9%がありました。

 つまり、発売前の予想より沢山売れてしまったため、その分の薬価は下げますというものです。
効能追加により拡大したと、市場規模拡大によるものがあります。
市場規模の拡大再算定は更に特例も実施されています。

 最大の改定率は、勿論ギリアドのソバルディとハーボニーです。
▼31.7%で、
ソバルディ 61799.3円→42239.6円
ハーボニー 80171.3円→54796.9円となります。

 ソバルディは、発売1年で1500億円の売上ですから、本当に驚きです。
尚、この製品は、スズケングループ、東邦グループ(共創未来グループ)が主に販売していています。

 アルフレッサグループ、メディパルグループは、取引が無いため、十数年前まで業界の医薬品卸会社で日本のトップであったスズケンが、昨年末頃より、月間売り上げで、医薬品卸売上日本一に返り咲きました。

真に、「ギリアド効果」であり、たったの1,2品目で業界の順位までの変えるとは、恐るべきです。ほんの150名程度のMRしかいないこの会社の利益は、どこまで上がるのか、是非知りたいです。

他にもプラビックスが、▼28.6%。
リクシアナ錠が▼28%。
レミッチカプセル、ノビコールカプセル、サムスカ錠、イクスタンジカプセルが▼25%。
ベルケイド注射用が19%
フォルテオ皮下注キット、テリボン皮下注用が▼18.8%です。
他にも▼15%も数多くあります。

予想されていたこととはいえ、製薬メーカーは、薬価が下がって分は、そのまま利益に反映されるとされていますので、非常に厳しい薬価改正となったメーカーも沢山あったと思います。

今、労働市場には、沢山の元MRがいます。
MRは、営業ではないというのが、他業界から見たMR評です。
MRで働いている間に、何か自分で特徴を持ったり、人に負けない力をつけないといけませんね。






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