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インフルエンザHAワクチン製造株 2016年度決定(2016〜2017年シーズン) [知識]

インフルエンザ製造株の決定への過程は、
 例年、2月にWHOから翌シーズンのインフルエンザHAワクチン製造用推奨株が公表される事からはじまります。
そしてそれを受けて日本では、インフルエンザHAワクチン製造株選定会議が2〜4月に数回開催されます。専門家の方々が集まっての会議となります。

 会議では、WHOの選定討議の内容や、推奨株の性状、国内の流行状況予想、分離ワクチンの抗原解析成績等、総合的評価により、国内の製造株を選定、厚労省に報告されます。

そして、厚労省が製造株を決定、公表となります。




★平成28年度シーズンは、以下のように決定しました。
A型株
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/香港/4801/2014/(X-263)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

27年度シーズンからは、A型株の香港のみが変わりました。
A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)からの変更です。
前期同様、3株より、製造コストも上がりますので、窓口での支払いは高くなりそうです。
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結核が「世界」で猛威 [知識]

 2014年の結核の死者は、全世界で150万人を超えて、エイズを上回り、感染症の中で最多という結果となったようです。発症した患者さんは960万人です。
 推定100万人の子供が結核となり、その内、14万人が死亡したそうです。
ただし、結核による死亡は、1990年から2015年の間で47%減少したデーターもあります。





 日本でも、結核に対する注意を促されていますが、2014年に新たに発症した方は、
19,615人で、前年比マイナス880人でした。

 新規患者が2万人を下回るのは、初めてだという事です。
そして、65歳以上の患者が増えており、かつて結核が流行していた時期に感染した方が高齢者になって再度発症する人が多いそうです。

 日本では結核で命を落とすことは少ないとはいえ、人口に対する患者数は、欧米に比べ、高い水準のようです。

 世界で結核で命を亡くす方が多いのは、本当に残念です。
薬は、あるのですから、患者さんの手元に届いていないという事。ん〜。本当に残念です。 

HIVとの重複感染、喫煙や糖尿病との関連等、未だ問題が山積みの結核。
過去の病気と思わずに、現代病として、注意していきたいですね。
タグ:結核 薬剤師
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日本郵便が処方薬宅配を開始 [知識]

 日本郵便と調剤事業を持つメディカルネットワークが連携して、患者さんの自宅等に処方薬を配達するサービスを6月から開始するそうです。

 メディカルネットワークの本拠地とも言える札幌と名古屋で開始されます。

どのような動きかというと、ドクターからの処方箋を元に、薬剤師が、患者さんの自宅等で服薬指導をし、その後に、日本郵便が処方薬を患者さんに届ける事になります。

 点滴などの重い薬剤に限定してのスタートのようです。
薬剤師としても、薬を運ぶ手間が省け、服薬指導に専念できるとの事です。
この取り組み、皆さんは、どう感じられますか?




 病院に医薬品を運ぶ宅配便は今も活動しています。
しかし、それは、あくまで患者さんにではなく、病院の薬剤部にです。

私の経験談ですが、以前薬局に処方されるべきお薬が無かった時、後日私の家に、その薬局から郵便で送られた来た事がありました。

 今回の新たな取り組みは、お薬なしでの服薬指導となりますので、きちんと患者さんが理解していただけるのか、少し不安にも思います。
 更に普及するのか?今後に注目です。
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ヘリコバクター・ピロリの1次除菌から3次除菌 [知識]

 おはようございます。
先程、北海道新幹線の東京駅出発時間!新たな時代の幕開けですね。
(ちょっと、言い過ぎかな?)

 突然ですが、お腹の調子が悪くなり、検査をお願いしたところ、私はピロリ菌陰性でした。
ピロリ菌陽性であるため、除菌をした人そして、これから除菌を考えている方が私の周囲にもおられますので、纏めてみました。多くの薬剤師の方々は、ご存知である事と思いますが。

1次除菌は
PPI(プロトンポンプ阻害薬)+アモキシシリン+クラリスロマイシンの3剤併用
除菌出来なかった場合、
2次除菌は、1次除菌のクラリスロマイシンをメトロニダゾールに変える。
そして、それでも除菌出来なかった場合は、保険適用外となりますが、治療法がいくつか報告されています。

 尚、除菌の効果は、1次で約70%、2次で約90%、2次で成功しない方は全体の3%といわれています。
除菌失敗の主な原因として、
①ヘリコバクター・ピロリの抗菌薬耐性
②胃酸分泌の不足で、胃内抗菌薬が不安定となりPPIの代謝が早い
③服薬コンプライアンス低下
④喫煙
があげられます。

 さて、3次除菌の例として
①PPI+アモキシシリン+レボフロキサシンで10日間

②PPI+アモキシシリン+シタフロキサシンで 7日間

③高用量PPI+アモキシシリンで14日間

④PPI+ミノサイクリン+メトロニダゾールで7日間

 日本人の2人に1人がピロリ菌陽性とも言われています。
そして、胃がんの方でピロリ菌陰性の方が1%とも言われていますので、胃がんの殆どの方は、ピロリ菌は陽性。
 やはり除菌はすべきなのでしょうか?ただ、逆にピロリ菌陽性でも胃がんになる確率は年間0.4%と言う報告もあります。






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未妥結減算制度を招いたのは? [知識]

これまで、1営業マンが長かった私は、「さん」付けで呼ばれていたのですが、管理薬剤師になると「先生」と呼ばれています。未だ、恥ずかしいやら、これで良いのか?と思う事も時々。

 さて、未妥結減算制度が今後も続きます。何故このような制度が始まったのかと考えますと

①未妥結仮納入②総価取引 がビジネスの取引上、薬局等と卸さんの間で行われているからです。
そしてこの2つが、多くの施設で存在する限り、この制度は、続かざるを得ません。
販売側の医薬品卸、購入側の薬局等両方が努力し、改善しないといけない事だと言われています。

 ただし、よーく考えてみますと、
①は、価格が決まっていないのに、製品を卸から仕入れて使用する。
したがって、この4月からの薬価改正に伴う新納入価格を3月末つまり、今から1週間程度で、決めないと、未妥結仮納入とはならないのです。 可能でしょうか?
でも、普段の生活では値段も決まってないのに、服や靴や食品等、全ての商品は買えません。
薬だけが特別なんです。

②は、全ての納入額から、値引率を決める。つまり、本来は、単品単価で決めるのが、商売の原則だと思いますが、面倒だから、「纏めて全部でいくら?」としているのは、おかしいという事です。
確かに、50年前の製品も、今年出た新製品も、ピカシンでずば抜けた効果を持つ薬も値引き率を一緒というのも、おかしな話とも言えますね。

ただ、皆さんの薬局には、何百、何千という薬があって、一品目ずつ交渉して、決める事が出来るか?と言えば、それも疑問。
しかも、担当のMSさんが、会社に戻って、1品目ずつ価格登録をするとすれば、恐らく多い人は、担当薬局全てで1万を超える品目を1品目ずつ手入力で価格登録しないといけないという、これも可能かどうか疑問ですね。

 これらの課題が俗に言う「流通改善」です。
歴史は繰り返してばかりでは、発展は無く、いつかは、改善すべき事であるように思います。











静かなTPP(環太平洋パートナーシップ)と医薬品業界 [知識]

前回のAGの記事でTPPの話題をしましたので、ほんの少しですが、触れてみました。

TPPの日本の医薬品業界への影響や何が変化をするのか、中々見えてこないので、現状です。

メディアは農業を多く取り上げていましたが、しかしそもそも
日本の農産業  約11兆8000億円
日本の医療費  約39兆3000億円(薬剤費約8兆5000億円)
この大きな差を考えても、日本に対するターゲットは、医療業界であるとも言えますね。

 中々日本でTPPの報道がされてないのが現状です。
日本のメディア(特にテレビ)には、多くの業界の外資系メーカーが揃っており、スポンサーになっているのは、周知の通りですね。最近は、外資系製薬会社でさえ、CMも良く見ますので。

 そしてそういう状況では、TPPの報道、特に批判めいた報道がしずらいのは、当然の事であると思います。

 さて、TPPで予想されている製薬業界に関係する案件としては、
①新薬創出加算制度の恒久化・・・特許期間中の薬価は下げない。長期収載品は大きく下げる。
新製品が多い外資系が圧倒的優位となります。

②市場拡大再算定制度を無くす・・・新製品が多い外資系が優位。今回はC型肝炎薬が3割以上下がりましたが、今後も継続できるのか。

③国民皆保険・・・自由診療、混合医療にも関係します。保険診療以外の治療を受ける事になれば、個人で保険に入る方が多くなり、皆保険制度の制度そのものが危うくなります。

④オーソライズドジェネリックが発売出来る特許切れ180日前の販売権のようなもののインセンティブ交渉が先発品企業との間で起こることにもなる。圧倒的資本力を持つ企業が有利。

思いつくだけでも、上記4つほどあります。
④については、日本国内GEメーカーの1番手の売上が日医工の年間約1270億円(2014年)
一方で、世界1は、テバの約9100億円。以下、サンド、アラガン、マイランと続き、5位のサンファーマにしても約4500億円。資本では、とても太刀打ちできない状況です。

 今は、国会で承認されるよう、各国が取り組みでいるところですので、薬価改正、診療報酬改定と共に、TPPの動向も忘れないようにしておきたいですね。







 

 
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平均寿命と健康寿命 [知識]

 2014年の日本人の平均寿命は女性86.83歳、男性80.50歳でしたね。
女性は3年連続世界一、男性は世界3位。ライバルは香港でしょうか。
そして、健康寿命は、女性74.2歳、男性71.2歳。

 厚労省の分析は「がんや心臓病、肺炎、脳卒中などによる死亡率が改善したことが要因」との事。
薬そして、医療に携わる人間としては、長寿に更に貢献していきたいと思います。
それが、仕事の上でのモチベーションに繋がっていくように思います。

 随分前に学んだ記憶がありますが、昭和20年の平均寿命は男性が、23.9歳。女性が37.5歳。
その頃から考えると、男性は約56年、女性でも約49年伸びています。
戦後の衛生、栄養状態、医療の進歩があり、今では驚くべき寿命の伸びですね。

ずっと、伸び続けていますが、2011年は、女性が0.4歳。男性が0.11歳縮みました。
東日本大震災の影響です。それだけ、多くの犠牲者が出たという事です。
平均寿命に大きな影響を出すほどの災害であった事は、改めて驚いてしまいます。

 100歳以上も6万人を超えた様です。女性の半数は90歳を超えるまで生きて、男性は5人に1人だそうです。以前テレビで見たのですが、100歳以上の方の多くが、両親が10代とか若い頃に生まれた人だと言っていました。若い時期での結婚や出産が長寿や平均寿命の伸びに繋がるのですね。
今は晩婚化が進んでいますので、今後どこまで平均寿命が伸びるのでしょうね?

最近、製薬会社は、平均寿命よりも健康寿命を伸ばしたいと頑張っている企業が多いように思います。




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